ARと清掃は相性がいい?!

ここ最近(というかここ数年)の技術の進歩は恐ろしさすら感じるスピードで進んでいますね。

技術だけでなく、TOYOTAの社長が終身雇用の終わりを公言したり、政府が働き方改革に取り組み始めたりと、日本社会が大きな転換期に来ていることは間違いありません。

 

その中でも清掃業界はよく言えば古風、はっきり言えば変わらない古いやり方で仕事をしている人たちが多い業界でもあります。

そんな業界ですが、実は最新の技術との相性はいいと個人的には思っています(既にAIお掃除ロボットもたくさん出てきていますしね!)。

今回は例として最新技術のARを使うことで清掃作業が便利になることを考えてみたいと思います。

 

清掃では、スマートフォンやデジカメを使って写真を撮ることがあります。

例えば報告書を作成するためのビフォーアフター写真だったり、作業前に荷物を移動させるために写真を撮って配置を記憶させたりします。

これらの写真にARの技術が加わることで今よりも高クオリティなビフォーアフター写真か撮れたり、荷物の配置ミスが防げたりすると考えています。

 

① ビフォーアフター写真

ビフォーアフター写真は「清掃する前」「清掃した後」の写真を同じアングルで撮った写真のことです。

以下のような写真ですね。

ARビフォーアフター写真

この2枚の写真のアングルをよ~く見てもらうと、少し?ずれているのが分かると思います。

そこでこの「ずれ」を出来るだけ少なくするのにARが使えるのではないかと思っています。

「ずれ」をなくすためには同じ位置から写真を撮らなければなりません。
例えば下の絵の位置からビフォー写真を撮ったとします。
ARビフォー写真

続いてアフター写真と撮るときにビフォー写真を撮った位置がARで表示されれば、同じ位置からアフター写真を撮ることができます。
ARアフター写真

あとはアフター写真を撮るとき、ビフォー写真がカメラに表示されてぴったりと重なるとシャッターが押されるシステムがあれば「ずれ」のないビフォーアフター写真が撮れるのではないでしょうか。

 

② 移動した荷物の配置を記憶

こちらは特にARと相性が良いと思っています。
まず清掃前の荷物がある状態です。

続いて清掃するために荷物を移動した状態です。

清掃後はARを使ってもともと荷物があった場所が表示されれば、荷物を正しく配置することができます。

如何だったでしょうか。
清掃作業の改善を考えると、ついつい最新の洗剤や道具に目が行ってしまいがちですが、別業界の新しい技術を清掃作業に取り入れることで今までのやり方が抜本的に変わるようなイノベーションが生まれるのではないでしょうか。