清掃業界の新型コロナの影響

新型コロナによる清掃業界の影響と今後(withコロナ)

ようやく収束してきたと思った新型コロナですが、ここにきて東京アラートが発動されるなど、まだまだ油断できない状況が続いています。

ソラダムがいる清掃業界でも新型コロナの影響は深刻で、売上がほとんどなくなってしまった清掃屋さんもいます。

今回の記事では、新型コロナによって清掃業界がどのくらいの影響を受けているのか、また今後どのようになっていくのかを簡単に纏めてみました。

 

目次

 

在宅ハウスクリーニング

<影響>
在宅ハウスクリーニングは、一般家庭のキッチン・浴室・トイレ等の清掃になります。
在宅ハウスクリーニングにおける新型コロナの影響は非常に大きいです。
やはり一般家庭に他人(清掃業者)が入るということに不安を覚える方も多く、本当は依頼したいけど感染のリスクを上げるくらいなら自分たちで掃除すればいいという傾向にあります。

<今後>
新型コロナが収束してくれば依頼は徐々に増えてくるかと思います。
自分たちで掃除するのにも限界はありますし、やはりレンジフードやお風呂等はプロの掃除屋でないと落とすのが難しい汚れもあるかと思います。
ただ、新型コロナが収束しても一般家庭に他人(清掃業者)が入ることへの不安は簡単にはなくならないと思いますので、作業者は検温・マスク・手袋を徹底し、室内に持込む道具は全て事前に消毒し(消耗品は新品を使う等)、それらの対策を行っていることをお客様へ伝えることが大切かと思います。

 

 

退去後ハウスクリーニング

<影響>
退去後ハウスクリーニングは、賃貸物件等の退去後に行う清掃になります。
退去後ハウスクリーニングにおける新型コロナの影響はやや小さいです。
在宅ハウスクリーニングとは違い、作業時に室内には誰もいない状況なので、人から人への感染のリスクがありません。
ただ、新型コロナの影響で引っ越し(退去)を中止・延期する方が増えてきているため、依頼数自体は新型コロナ前よりも減ってきています。

<今後>
新型コロナが収束してくれば依頼は新型コロナ前の水準まで戻ってくるかと思います。
ただ、長期的に見てみると新型コロナによってテレワークが進んだことにより賃貸アパート・マンションには住まず、実家等から仕事をする人が増えてくる可能性があります。その場合、依頼数が徐々に減ってくることが想定されます。
新型コロナ以前よりアパート・マンションの空室については問題になっていましたが、新型コロナにより拍車がかかるか可能性があります。このことに対する抜本的な解決方法は現時点ではありませんが、空室自体は定期的に通風・通水などして管理する必要がありますので、そうした業務に移行する柔軟さが必要かと思います。

 

 

アパート・マンション共用部の清掃

<影響>
アパート・マンション共用部の清掃における新型コロナの影響は小さいです。
ソラダムでは約100棟のアパート・マンションを清掃管理していますが、4月~現時点までに清掃をストップした物件は3棟しかありません(その3棟も6月から再開)。
アパート・マンション共用部は、入居者の方の出入りは多少ありますが、人との接触は比較的少ないため感染のリスクも小さいと言えます。また、共用廊下を水洗いしたりインターフォンや手すりなどを消毒したりしますので、新型コロナ前よりも依頼が増えている少ないジャンルでもあります。

補足:ソラダムではアパート・マンション共用部の消毒にも力を入れていますので、気になる方は以下の記事をご覧下さい。

<今後>
新型コロナの影響は小さいため、新型コロナ収束後もそれほど変わらないことが予想されます。
ただ、退去後ハウスクリーニングのところに記載した通り、長期的にはアパート・マンションの空室が増えることで共用部の清掃をやらなくなる物件が増えてくる可能性があります。
とはいえ、アパート・マンション共用部の清掃をやらなくなれば美観が悪くなり、空室に拍車がかかってしまう危険性があります。オーナー様・不動産会社様と相談しながら清掃頻度を減らしたり、最新資機材による業務効率化で清掃費を下げるなどの対応が必要かもしれません。

 

 

飲食店・販売店・スポーツジム等の店舗清掃

<影響>
言わずもがな新型コロナの影響は非常に大きいです。
店舗の自粛により清掃がストップしているところがほとんどです。
また、営業を再開した店舗であっても収益の急激な悪化により清掃費を捻出することができず、自分たちで掃除をやる店舗が増えています。

<今後>
新型コロナが収束してもすぐに依頼が来る可能性は低いと言えます。
ただ、清掃だけでなく消毒もセットで売り込んでいけばその需要自体は非常に多くあります。その場合、飲食店やスポーツジム等は感染のリスクが非常に高い場所になるので、消毒に対する深い知識と経験が必要になるかと思います。

 

 

商業施設、企業ビル、老人ホーム、スーパー、病院、ホテルなどなど、まだまだ書ききれないほど新型コロナの影響を受けている清掃箇所があります。

新型コロナが収束したら昔のように戻れる!と楽観視せず、withコロナとして変化する世の中に対応して生き残って行きましょう!