
高圧洗浄機を使った清掃作業は、こびり付いた汚れを効率的に落とすために不可欠ですが、広い面積を均一に、かつ迅速に仕上げるのは意外と手間がかかるものです。
より効率的な作業方法を模索する中で、ケルヒャーから発売されている業務用アクセサリー「エコブースター」(製品ページはこちら)という製品に注目し、実際に現場で使用してみました。
メーカーによると、「水量を最大30%削減し、水とエネルギーを節約しながら、より広い範囲をより速く清掃でき、洗浄ムラを100%削減する」とのこと。まさに夢のようなアクセサリーですが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、ソラダムが実際に「エコブースター」を使ってみたリアルな感想を、メリット・デメリットを含めて詳しくレビューします。
今回は、使用時の動画も撮影しましたので、実際の動きや洗浄の様子は、ぜひ動画でもご確認ください!
「エコブースター」は、ケルヒャーの業務用高圧洗浄機に取り付けて使用する扇形の広角ノズルです。通常のノズルを取り外し、装着します。
製品ページには「広い面を効率よく、均一に洗浄できる」と記載されており、特にマンションの共用廊下やエントランス、駐車場の床面など、広範囲の清掃作業での活躍が期待されます。
まず驚いたのが、その水形の広さです。通常のノズルと比較しても、一度に洗浄できる面積が明らかに広く、広範囲の床面などを洗浄する際の作業スピードが格段に向上しました。これまで何度も往復させていた場所も、より少ない動きでカバーできるため、時間短縮効果は大きいと感じます。

水形が広いだけでなく、噴射される水の面が非常に均一なため、洗浄ムラが発生しにくい点も大きなメリットです。まるで幅広の「水のほうき」で掃くように、汚れを面で捉えて押し流していく感覚で作業できます。この「サクサク感」は、作業していて非常に気持ちが良いですね。
この「面で効率よく」洗浄できる特性は、特に汚れの程度が比較的軽微な定期清掃において真価を発揮すると感じました。例えば、マンション共用廊下の定期的な土砂汚れや、階段の表面的な泥汚れなどを、効率よく、かつ美しく仕上げるのに非常に向いています。過度な水圧をかけずに広範囲をカバーできるため、デリケートな床材への負担も軽減できる可能性があります。
もちろん、メリットばかりではありません。実際に使用する中で、いくつか気になる点もありました。
広範囲をカバーできる反面、ノズルの先端部分にやや重量感があります。短時間の作業であれば問題ありませんが、長時間にわたって使用する場合、特に腕を伸ばして作業するようなシーンでは、通常のノズルよりも疲労を感じやすいかもしれません。作業姿勢や持ち方を工夫する必要がありそうです。
エコブースター本体にはある程度の横幅があります。そのため、壁際の狭い隙間や、障害物の周囲など、細かい部分の洗浄にはヘッドが入らず、不向きだと感じました。広い面を一気に洗浄した後、隅や細かい部分は別途、通常のノズルに付け替えて対応する必要が出てくるでしょう。
広範囲を均一に洗浄できる反面、一点集中のパワーや、ターボノズルのような叩きつけるような威力は、若干劣る印象です。メーカーが「水量を最大30%削減」と謳っていることからも分かるように、節水効果と引き換えに、極めて頑固なこびり付いた汚れや、ピンポイントで強力な洗浄力が必要な場合には、パワー不足を感じる可能性があります。
メリット・デメリットを踏まえ、ケルヒャー「エコブースター」は以下のような現場や作業で特に活躍すると言えるでしょう。
おすすめの用途:
あまり向かない用途:
まさに「適材適所」で、通常のノズルや他の特殊ノズルと使い分けることで、清掃作業全体の効率と品質を向上させる強力なツールになると感じました。
今回、ケルヒャーの「エコブースター」を実際に使用してみて、その広範囲を均一かつスピーディーに洗浄できる能力は、特に定期清掃業務において大きなメリットをもたらすと実感しました。まさに「水ほうき」というニックネームがぴったりの使用感です。
いくつかのデメリットや不得意な点も理解した上で、清掃対象の広さや汚れの状況に応じて賢く使い分ければ、作業時間の大幅な短縮と、仕上がりの品質向上に貢献してくれるでしょう。
この記事が、皆様の清掃業務の効率化や、新しい清掃機材導入の参考になれば幸いです。