清掃ニュース

すぐそこまで来ている!業務用お掃除ロボットの最前線

現在、三菱地所が東京・丸の内エリアにおいて、自動清掃ロボットを導入すべく様々な実証実験が行われています。

詳しくはロボスタさんが公開されている以下の3つの記事をご覧下さい。

■三菱地所が自動運転掃除ロボットの実証実験デモを公開 (1) ソフトバンクロボティクスの大型スクラバー「RS26」の特徴と機能

■清掃業界の高齢化とスタッフ不足に挑む!三菱地所が日本信号の自動運転掃除ロボット「クリナボ」の実証実験デモを公開 (2)

■ルンバでオフィスビルの自動清掃はできる? 三菱地所が自動運転掃除ロボットの実証実験デモを公開 (3)

1つ目の記事は、三菱地所とソフトバンクロボティクスによる自動運転型の掃除ロボット「RS26 powered by BrainOS」です。
RS26 powered by BrainOS
本体の下部の床に水を撒き、ブラシ等で磨いた後、水をきれいに吸い取るという一連の動作を自動で行うようで、現在商業施設などで活躍している自洗機(自動床洗浄機)の自動走行版といった感じです。

2018年の夏に販売が予定されており、既にJR西日本系や阪急阪神系等の掃除関連企業4社が導入を決めているそうです。清掃場所は、「大阪駅」や「阪急西宮ガーデンズ」、関東だと「アリオ亀有」等での導入が予定されています。
夏頃にはこれらの施設で「RS26 powered by BrainOS」が動き回っている姿を目撃できるかもしれませんね!(多分営業時間外の夜間に走らせる可能性が高いですが・・・)

 

2つ目の記事は、三菱地所と日本信号による自動運転型の掃除ロボット「クリナボ」です。
クリナボ
出典:ロボスタ

1つ目の「RS26 powered by BrainOS」に似ていますが、「クリナボ」のほうが一回り小さなサイズになります。
「RS26 powered by BrainOS」が大規模空間の清掃に適しているとするならば、「クリナボ」は小・中規模空間の清掃に適していると言えます。

まだ開発中らしく、発売日や価格は未定とのことです。この「クリナボ」については、マンションのエントランスや廊下で使用したいという要望が出ているようで、マンション・アパートの清掃を行っているソラダムとしても気になっています。

 

3つ目の記事は、お掃除ロボットの名を世に知らしめた時の人(ロボ)「ルンバ」です。
ルンバ

「RS26 powered by BrainOS」も「クリナボ」も商業施設などのタイルや石材の床を掃除するのに対し、オフィスフロアのカーペット掃除を自動でできるロボットは何かないのか!ということで白羽の矢が立ったのが「ルンバ」なのです。

「RS26 powered by BrainOS」や「クリナボ」のような巨大な清掃ロボットでは、狭く、物などがあちこちに置かれたオフィスフロアを走行するのは容易ではありません。というか無理でしょう。

その点、既に一般家庭での導入実績もある「ルンバ」ならオフィスの掃除は朝飯前と言えるかもしれません。

 

以上、3つの記事を読んでみると、世の中がAI、VR、AR、自動運転・・・などで盛り上がっていることが清掃業界でも無関係でないことが分かります。というより、既に「ルンバ」が世の中に出回っていることを考えても、ロボットに置き換わる仕事の第一候補は「清掃」なのかもしれませんね。

とはいえ、清掃屋さんが悲観する必要はないと思います。記事の中で三菱地所の渋谷一太郎氏が以下のように仰っています。

大きな空間を高齢の清掃スタッフがすべて人作業で行うのは負担も大きいのですが、広い範囲であっても壁際以外は自律運転型スクラバーが自動で行い、その作業の間に壁際や柱の周りを清掃スタッフが手作業で行うという「協働」によって、作業時間が大幅に短縮できると考えていて、それがビルメンテナンス業界の「働き方改革」にも繋がることを期待しています

つまりは、これから登場してくるお掃除ロボットはうまく使えば、今よりもっと効率よく作業が出来るようになるかもしれないです。
お掃除ロボットはあくまで「便利なツール」であり、それをどう使うかはやはりこれからも人間が考えていく必要があるというわけです。

最も危険なことはこのような「便利なツール」があることを知らずに、現状維持を続けてしまうことです。
そうならないためにも最新の情報にアンテナを張りつつ、日々の業務を改善していくことが大切だと思います。