ph値

モップで洗剤を塗布するときは「pH」の値に注意!

床に洗剤を塗布するとき、洗剤の入ったバケツにモップを入れて塗布している方は多いのではないでしょうか。とてもオーソドックスな塗布方法ですが、この方法だと洗剤本来の洗浄力を発揮できない危険性があります。

理由はとても簡単で、モップで床面に洗剤を塗布したときに、モップに付いた汚れが洗剤の入ったバケツに移ってしまうためです。

実際にアパートの定期清掃で実験してみましたのでご覧ください。

 

初めに希釈した洗剤の「pH」を測定します。
洗剤のph測定

「9.03」のアルカリ性を示しています。
ph値の拡大

アパートの床面にモップを使って洗剤を塗布します。
洗剤塗布

一通り洗剤を塗布したところで、再度「pH」を測定してみます。
洗剤のph測定2

「8.83」になりました。
ph値の拡大2

 

塗布前の「pH」が「9.03」で塗布後が「8.83」なので、「0.2」の差がありました。

この値は汚れの程度や種類などによって変わってくると思います。問題は、バケツから洗剤を塗布するたびに洗浄力が変わってしまい、「汚れが落ちない」「均一な仕上がりにならない」などの品質低下が起こる可能性があることです。

洗剤の塗布には、専用の塗布機を使うやり方や、じょうろで洗剤を撒くなど、洗剤を汚さずに塗布する方法がいくつもあります。モップを使った塗布をされている方は一度、違うやり方で品質が変わるか試してみるのもありではないでしょうか。