お客様より「共用ゴミ置き場にエンジンオイルをこぼしてしまったので、除去してほしい」とのご依頼を頂きました。
送られてきた写真を見てみるとゴミ置き場のコンクリート部分が見事に真っ黒になっていました。
こぼしてからだいぶ時間も経っているようで(数日?)、恐らくコンクリート内部にまで油が染み込んでいるような状態でした。
後日、装備を整えコンクリートの油除去に挑みました。
まずは表面の油を除去するためにアルカリ洗剤とブラシで洗浄を行いました。
ブラシはナイロンブラシでも良いのですが、コンクリートの細かい凹凸に届くようステンレスブラシを使用しました。
洗浄後は水で洗剤を洗い流します。
今回は残念ながら水道の取れない現場だったので持ち込んだポリタンクで水洗いし、ウエスでしっかりと水気を取りました。
・・・・全然油の黒ずみが取れてないじゃないか!
いや、少し薄くなっているような・・・・
ってこれではどう考えてもお客様に「終わりました!」とは言えないですよね。
やはりコンクリートに染み込んだ油汚れは、表面的なアルカリ洗浄では除去できないことが分かるかと思います。
ここからはコンクリートの油汚れ専用の溶剤「オイルゲッター」を使用し、コンクリート深部に染み込んだ油汚れを除去していきます。
※オイルゲッターは、「第4類第2石油類 非水溶性」の危険な溶剤です。取扱い前はしっかりと公式マニュアルを読んでください。
使い方はとっても簡単。オイルゲッターをコンクリートの油汚れに液だまりができる程度に塗布します。
5~6分放置後、ナイロンブラシ等で表面をブラッシングします。
そのまま30分ほど放置しておくと、液の自然乾燥と同時にシミが除去されます。
う、う~ん、確かに最初のときより油の黒ずみは薄くなっているが・・・・
まだ完全に取り切れていない感じがしますね。
というわけで、2回目のオイルゲッターを行いました。
どうでしょうか?
この仕上がりならお客様に「コンクリートの油汚れを除去しました!」と言えるのではないでしょうか。
注意点ですが、このオイルゲッターはアスファルトを溶かしてしまうため、アスファルトには使用できません。
また、天然石以外の加工石に使用する場合も艶が消えたり、素材を溶かしてしまう危険性がありますので、使用する際は十分気を付けて施工してください。
ソラダムではアパート・マンション共用部の日常清掃(巡回清掃)をメインで行っております。
また、今回のようなスポット作業も対応できますので、ご興味のある方は以下の記事をご覧下さい。
今回使用した製品の購入ページは以下の通りです(amazonに飛びます)。
オイルゲッター